クレヨンしんちゃん

もう十数年も前に第一回のアニメ放送を見ています。映画も毎年製作され、かなりのロングヒットになっている作品です。

毎回ギャグとパロディでテンポよく話が進みます。パロディはテレビ番組や流行・アイドルに関することが多く、テレビの情報をよく知らないとわからないことが多いです。わからないと楽しさが半減してしまいます。逆に他のマンガ・アニメに関するものは少なく、作中での「アクション仮面」などに限られています。これは、この作品は元来青年向けであるからだと思われます。

また、PTAアンケートによる「子供に見せたくない番組」では毎年上位にランクインしており、問題作としても有名です。しんのすけの言葉使いや、ギャグに下ネタが多いことが主な原因のようです。これは青年誌に連載されている作品なので、子供向けにするには無理のあるところも多く、仕方がないとも思えます。私自身この作品で多大な影響を受けているので、見せたくない気持ちはわかります。

しかし、最近では映画の内容などが評価されてきています。家族の絆を中心に感動的に仕上がっているので見てみると評価も変わってくるでしょう。見るほうにしてみれば、バカっぷりを期待しているところもあるので、少し残念なところもありますが、今年の作品は「バカデミー賞最有力候補」などと銘打って問題作振りを残しています。このまま非難を省みずに突っ走ってほしいものです。

映画は4作目からは原作が存在していません。そして同時にエンディングを歌う歌手が作中のどこかに登場するようになりました。最近有名人が声優を行うのが流行ってますが、そのままで登場するのは珍しいでしょう。最初に登場したのは雛形あきこで、最近では小林幸子などの大物も登場しており、声も本人が担当しています。今年度は波田揚区が登場するらしく、それを見つけるのも映画の楽しみの一つになっています。

設定の住所である春日部には住民票があります。しかしなぜか三重県の観光キャラクターになっています。

主な登場人物

主な登場人物

野原家
野原しんのすけ 本作品の主人公。ひまわり幼稚園年少組5歳。しかしバスには寝坊のためにほとんど乗れておらず毎日みさえが送って行っており、1月以上連続で乗れなかったこともある。「ゾウさんおどり」や「けつだけ星人」等の奇行が目立って頭を悩ませている。5歳とは思えない知識や感性をしており、同年代には目もくれず大人の女性をナンパする。普段はいたずらが目立つがいいところもあり、それは映画でよく発揮される。ジャイアンのようである。
野原みさえ しんのすけの母。29歳。見栄っ張りで外面を気にし、まだ20代であることを強調している。お仕置き技のぐりぐり攻撃はかなり強力(実際にやってみるとわかる)。夫を尻にしいており、家の中では一番強い。車の運転は苦手なようで、車を傷だらけにしている。
野原ひろし しんのすけの父。35歳。双葉商事の係長。しかし係長で止まったまま出世しない係長どまり。髭は大根がおろせるほど濃く、たまに顔に擦り付けて攻撃する。足は直接かぐと気絶するほどくさいので、靴を磨くときは要注意.。そのため靴下が眠っているのを起こしたり、コタツからあぶりだしたりするのに使われる。しんのすけの父親であることがよくわかるそっくりな性格で、それはひろしの父の銀次にも言える。一家の主なのだが普段の弱いが、いざというときは結構頼りになる。
野原ひまわり 野原家長女。物語の途中からしんのすけの妹として登場した。いまだにハイハイしかできないが、そのスピードとテクニックはかなりのもの。光物といい男が好きで、さすがみさえの娘である。名前はアニメで応募して決めたようで、漫画ではどこから決定されているのかわからない(TVでは応募していたが、漫画では決定する様子は描かれていない)。アニメ上では野原家に古くからある方法で、紙飛行機が一番長く飛んでいたものの考えた名前にするという方法で、しんのすけの名前となった。
シロ
野原銀次 ひろしの父でしんのすけの祖父。ひろしよりもしんのすけに近い性格をしている。秋田在住。
野原せまし ひろしの兄。名前のとおり心が狭くて極度にけち。野原家に来るとき交通費がもったいなくてヒッチハイクしてくるほどである。独身。

ひまわり幼稚園の人々
風間トオル しんのすけの友人。家は金持ちのようで高級マンションに住んでいる。学習塾に通っているが、たまに嫌になってサボることもあり、みんなと遊びたいのが本音。普段は大人びているが、窮地になると子供っぽい。そのせいかマザコンの気がある。こっそり美少女グッズを集めている(このままマザコンオタクになったら最悪)。しんのすけのせいで友達を数人失っている。
桜田ネネ 登場時はおしとやかだったが、回が進んでいくと母親に似るようになり、今で普段から怒鳴り散らしている。腹が立つことがあるとウサギのぬいぐるみを取り出して殴ってストレスを発散する。彼女の母親が普段からやっていたが、みられたわけではなかったので恐ろしい血筋である。趣味はリアルままごとで、しんのすけたちを強制的に参加させる。うっかり巻き込まれると脱出不可能といる恐ろしい遊びである。
マサオくん 優柔不断でよくいじめられている姿が目撃される。すぐに泣いてしまい、泣くとネネちゃんに怒鳴られてさらになく。このため頭の形とあわせて「泣き虫おにぎり」という不名誉なあだ名がついている。几帳面な性格で、部屋が散らかっていると落ち着かずにいつもきれいに片付けられている。その性格か、コレクションもしっかり整理されており、計画性も高い。
ボーちゃん なぞの多い人物。本名も家族も不明である。鼻水がトレードマークでなくなると落ち込んでしまう。その鼻水を使った芸が得意で、回したり飛ばしたりするのは朝飯前。粘着性が強くものを引っ付けたり長く伸ばしたりできる。ゆっくりとしたしゃべり方だが、判断は冷静で性格。鋭い指摘によりピンチを切り抜けることも多い。
酢乙女あい 途中からしんのすけたちの組に転入してきた。家はかなり大きく、転入してきた理由も「下界の生活を体験してみたかったから」だった。男をたぶらかすのが得意で、ひまわり幼稚園の男子はほとんどたぶらかされていた。しかし大人の女にしか興味のないしんのすけをたぶらかすことができなかったため、いろいろ手を尽くしていたが、その変なところにほれてしまい本気で狙うようになった変わった人物。マサオだけは最後までだまされ続けた。
園長 顔が怖くてそれを気にしている。園児の前に現れると泣かれることがあるのであまり出てこない。怖い顔を気にしており、その星でしんのすけたちから「組長」と呼ばれている。初対面の人間にはいつもヤクザに間違えられる。心根は優しい気の毒。
よしながみどり しんのすけの組(ひまわり組)の担任。新之助たちが言うことを聞かないと本気で怒ることがあるので園児も油断できない。しんのすけのせいで恋人の石坂との間を何度も邪魔されたが、最後には結婚して今では一児の母になっている。
松坂梅 バラ組の担任。かなりひねくれた性格でいやみ。ひねくれた原因は彼氏が24年にわたっていなかったからだと思われる。そのため園児が付き合ったりすると泣いて起こることがあり、ほかでも怒ると園児が泣き出すほど怖い。自分の名前のことを気にしており、かなり嫌がっていて名前で呼ぶと怒る。松と竹という姉がいて彼女達もやはり性格が悪くて彼氏がいない。現在は彼氏がいるが、海外に発掘に行ってしまって遠距離恋愛中。
上尾ますみ まつざか先生が入院したときに非常勤としてやってきた。その後は勤務し続けている。普段は内気で恥ずかしがりやだが、めがねを取ると周りが見えずに恥ずかしくなくなるせいか、態度が大きくなり口も荒くなる。ガラは悪くなるが、本音がよくわかる。あいの付き人の黒磯と交際している。
熱繰椎造 産休のよしなが先生の変わりにやってきた。名前のとおり異様に暑苦しい。松岡修三を尊敬しており、どんなことでも熱血で指導する。そのあまりの暑苦しさからうっとおしがられることが多いが、熱意が伝わることも多い。

近所の人

隣のおばちゃん 「歩くワイドショー」の異名を持ち、うわさ好きで近所のうわさをよく話す。彼女に知られたことはあっという間に近所中に広まるため、年中事件のたえない野原家は苦労している。カルピスをうすーく作るのをしんのすけは嫌がっている。意外にも英語ぺらぺら。
ミッチーとヨシリン 野原家が旅行に行ったときに知り合った。その後の原家の近くに引っ越してた夫婦。熱々新婚だが、「バカップル」という言葉がぴったりなほどところかまわずいちゃつく。たまにしょうもないことでけんかし、そのたびに野原家を巻き込む。ヨシリンはひろしと同じ会社で働いている。ミッチーは専業主婦。
大原ななこ しんのすけが本気でほれている女性。しんのすけは本気だがななこは本気ではない様子。
埼玉紅さそり隊 深爪竜子、魚の目お銀、吹き出物マリーの3人で構成される不良グループ。しかししんのすけからはお笑い芸人扱いされており、実際もほとんどお笑いグループ。物語の初期から登場していて、登場するにしたがってお笑いになっていった。リーダーの竜子はしんのすけからは「師匠」(お笑いの)と呼ばれている。
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