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チャイコフスキー バレエ音楽『白鳥の湖』

Лебединое озеро(Swan Lake), Op.20

Pyotr Tchaikovsky ピョートル・チャイコフスキー

バレエは、イタリアで生まれフランスで育った芸術であるが、ロシアのチャイコフスキー抜きでは語れないジャンルだ。

『白鳥の湖』『眠れる森の美女』『くるみ割り人形』を〔三大バレエ〕と呼んでいる。いずれも素晴らしいチャイコフスキーの作品である。

舞台やDVDなどで全てを観たという人は少ないかもしれないが、「白鳥の踊り」の一部を何らかの方法で見た人は多いと思う。きれいな娘が悪魔によって白鳥にされてしまう。早く結婚するようにと言われた王子が、ある晩湖に出掛ける。夜の間だけ魔法が解けて人間に戻っている娘と出会った王子は、事情を知る。愛の誓いを受けると娘の魔法が解けることを知った王子は、翌日の舞踏会に娘を誘う。しかし、舞踏会に来たのは娘に化けた悪魔の娘。騙されたと知った王子は湖に向かう。そして……。

「白鳥の湖」が傑作といわれるのは、ストーリーが優れているからではない。単なる踊りの伴奏に留まらず、高度な芸術に上り詰めたチャイコフスキーの音楽があったからだ。実際、バレエなしの〔組曲〕演奏会がしばしば開かれている。

チャイコフスキーには、金銭的援助をしてくれるパトロンがいた。鉄道王の未亡人ナジェジダ・フォン・メックである。このメック夫人は、前回紹介したドビュッシーを娘のピアノ教師に雇い入れている。この時期ドビュッシーは「白鳥の湖」をピアノ連弾用に編曲している。

推薦盤は以下の通り。
チャイコフスキー:バレエ《白鳥の湖》 [DVD]マリインスキー劇場バレエ団(旧キーロフ劇場バレエ団)映像と音でバレエを楽しむ。
チャイコフスキー:白鳥の湖(全曲) CD2枚組アンドレ・プレヴィン指揮ロンドン交響楽団音楽だけ全曲。
チャイコフスキー:三大バレエ音楽抜粋CD1枚 アンセルメ指揮スイスロマンド管弦楽団三大バレエいいとこ取り。

© January 16th, 2010 ちゐく たつく


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