2003年11月、「Mr.Zooダンスワークショップ」として産声をあげたヒップホップダンスワークショップ"PUZZLE"。 講師に「ミュージカルカンパニー・イッツフォーリーズ」の井上一馬氏を迎え、一年間のレッスンの後、舞台発表を行うというスタイルで 多くの子どもたちが参加しました。技術的な上達よりもヒップホップダンスを通して表現する楽しさを体験し、ありのままの自分を表現することを目的としています。 今年12期目を迎えた"PUZZLE"。その歴史をご紹介します。
Mr.Zooダンスワークショップ2003
実施期間:2003年11月23日〜2004年10月10日
参加人数:35名
(小学生14名、中高生12名、青年6名、大人3名)
舞台発表
作品名:Mr.Zoo〜天国からのメッセージ〜
日時:2004年10月10日(日) 四日市市文化会館第1ホール
学校や家庭で、常に誰かとの比較をされ評価を受けている子どもたちは、人と違うことを何よりも怖れています。このワークショップは、技術的な上達よりもヒップホップダンスを通して 表現する楽しさを体験し、ありのままの自分を表現することを目的としています。
レッスンがスタートした頃は、ほとんどの人が周囲の目を気にして小さくぎこちない動きでした。講師の井上氏の「まず自分の好きな ところ得意なところを練習すればいい」というアドバイスや、少人数のグループに分かれてお互いが得意なステップを教えあうことで、 ダンスを楽しめるようになっていきました。
小学生から大人まで幅広い年令での一年間のワークショップは初めての試みでした。はじめのころ、小学生は練習に集中できず、 青年たちは自分が踊ることに精一杯の様子でした。そこで、仲間としてのまとまりや心を許しあえる関係を作るために、早い時期に 交流会を開きました。
大勢の中では「おしえて」と言えない子も少しずつ自分から聞くようになり、積極的に関わるようになりました。それぞれが主体的に 取り組むようになって「みんなに観て欲しい」という気持ちが高まり、子どもたちはたくさんの人を誘いました。フィナーレで踊る35人の 顔は輝いて、体中から溢れる楽しさが会場を巻き込んでいきました。
一年の間に、どの子も少しずつ変わり、自信を持ち始めたのが感じられたワークショップ。これから表現ワークへの取り組みを 続けていく上で大きな力になりました。また、続けて参加するメンバーを含め、 次年度の参加者が増えたことはうれしいことでした。